USER'S MANUAL ユーザーズマニュアル

腕時計の基礎知識

メンテナンス・腕時計のお手入れについて

第10回 時計の用語集 NO.1

ムーブメント編

ムーブメント編

専門用語が多くて、わかりづらい時計の用語を説明いたします。

第1回の今回は、ムーブメント周りの用語でよく使われる用語を中心に紹介していきます。

クオーツムーブメント

電池を動力源とし、水晶(クオーツ)に電気刺激を与えることで
発生する毎秒3万以上の振動によって運針を行う時計のこと。
毎秒5~10振動の機械式と比べ桁違いの振動のため、機械式とは比べ物にならない
精度を保つことが可能。
世界初のクオーツ時計が、1969年にセイコーから発表されると、
スイスを始めとしたヨーロッパの時計業界は「クオーツショック」と呼ばれる
大打撃を受けることになり、機械式時計の冬の時代を迎えることになる。

自動巻きムーブメント (オートマチックムーブメント)

時計内部のローターが、腕の動きによって回転し、
その回転を歯車に伝えることでゼンマイが自動的に巻かれる仕組みのムーブメント。

手巻きムーブメント

リューズを手で回すことで、ゼンマイを巻き上げる仕組みのムーブメント。

エボーシュ

ETAやレマニア、バルジュー、セリタといったムーブメント製造メーカーが
製造する、仕上げ前のムーブメントの事。

テンプ

時計の心臓部となる部分で、ヒゲゼンマイ、天真、チラネジで構成されている。

天真

テンプの中心軸。バランス・スタッフとも呼ぶ。

チラネジ

テンプの輪の部分に設置されている、テンプの回転調整用のネジ。

キャリバー

ムーブメントの型式を示す場合の用語で、一般的にCal.と表記される。

ガンギ車

テンプから伝えられた振動をアンクルから受け取り、輪列機構に伝える特殊な歯車。

歯車やテンプの軸に磨耗を防ぐために設置される石の事。
一般的には人口ルビーが用いられる。

ロービート

テンプの振動数が毎時2万1600振動以下に設定されたものをいう。
ハイビートタイプと比較すると、メンテナンス性や耐久性に優れる。
←→(対)ハイビート

ハイビート

テンプの振動数が毎時2万8800振動以上に設定されたものをいう。
ロービートタイプと比較すると、精度や安定性で優れる。

振動数

テンプが一定期間に振動する数。一般的には1時間あたりの振動数を表示する。

ゼンマイ

機械式時計の動力源となる部分。このゼンマイが巻き上げられて、それが伸びていくことで
機械式時計の内部の機械を動かしている。素材はかつては鋼鉄が使われることが多かったが
現在では、耐久性や弾性等に優れた特殊合金が用いられている。

トゥールビヨン

天才時計師といわれたブレゲが発明した機構で、時計の部品が受ける重力による姿勢差をなくすことで、常に安定した精度を維持できるよう考えられたもの。
テンプやアンクルをキャリッジと言われる ケージに収め、
常に回転させることで機能を持たせている。

ローター

自動巻きムーブメントに搭載される、ゼンマイを巻き上げるための扇型の錘。
このローターが回転すればゼンマイが巻き上がっていくため、
腕にはめてローターが回転する力を与えていれば、
オートマチックムーブメントはゼンマイを手動で巻く必要がない。

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